睡眠学習法って効果あるの?

一昔前、雑誌の広告を「睡眠学習機」なるものがにぎわした時期がありました。

枕にカセットテープを仕込んだだけの簡単な装置でしたが、夢を掻き立てられた人も多かったのではないでしょうか。

睡眠学習とは言うまでもなく、眠っている時間帯を利用して、暗記モノなどの学習をするものです。当時は科学的に証明されていたわけではなく、いまでいえば「まやかし」の部類に入るのかもしれません。

たしかに、うつらうつらとしているときは顕在意識のレベルが下がるので、暗示が取り込まれやすくなります。睡眠学習も、このような催眠状態から発想を得たのでしょうか。

しかし催眠状態になって顕在意識が沈静化するということは、前頭前野背外側部の働きが低下することを意味します。前頭葉は判断や思考をつかさどっているので、睡眠学習においては複雑な文脈の理解などは向かないといえるでしょう。

そのかわり単純な知識、たとえば英単語とその意味といったものに関しては、もしかしたら有効かもしれません。いわゆる知識記憶。

しかし、わざわざ、うつらうつらしているときや寝ている最中に、そのような音声を流さなくても、寝る前に時間を確保し、そのあとすぐ寝付くことによって、睡眠中に記憶に定着しやすくなります。

これは、ひとつには記憶が干渉をうけないためであり、もう一つは記憶が薄れていく前に定着作業に入れるからです。

睡眠学習は、なかなか面白い学習方法ではありますが、理解学習ができないなど、制約が大きいこともたしかです。

寝る前の学習なら、教科書を読むという理解学習も可能です。なお、翌朝起きたときに、寝る前に学んだことを反復すると、記憶の定着にさらに効果的です。

→ 学習方法

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